ニューヨークの風

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コロンブス・デーは秋の始まり☆

こんにちは~
日に日に秋めいてきたニューヨークですが、10月の第2月曜日の「コロンブス・デー」"Columbus Day" の祝日を迎えると、ニューヨークの秋も本格的になってくる感じがしますよね。


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街並みがだんだんとオレンジ色に・・・


この「コロンブス・デー」、ご存知の通り、あのイタリアの探検家、クリストファー・コロンブスが1492年にアメリカ大陸に到着したことをお祝いする祭日なのです。ただ、アメリカの祝日の中でも個人を祝う祭日は、このコロンブスと公民権運動の指導者のマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの二人だけなのです。
意外なお二人ですよね~。

個人が祝日になるということは、アメリカのような多民族国家にとっては賛否両論で、この「コロンブス・デー」もアメリカ全州で歓迎されているわけではないのです。とりわけアメリカ先住民であるインディアンが多い州では、毎年抗議行進やデモが行われるほどで、彼らにとっては「白人による侵略開始の日」あるいは「インディアンが白人のアメリカを発見した日!」のように皮肉的な祝日になっちゃうわけです。

確かにそうですよね~。インディアンにしてみれば、部族同士で平穏に暮らしていたところに、いきなり見たこともない人種が、これまた見たこともない船で乗りつけ、仲良くしてくれるのかと思ったら、とんでもない略奪や侵略を繰り返し、植民地化していったわけですから。。。嬉しい祝日であるはずがないですよね~。

ところでこのコロンブス君、がめついほど自分を売り込むことには丈ていたようで、その性格が反映されてかどうかは知りませんが、アメリカ全国至る所でコロンブス(英語ではコロンバス)という名前の地名や名称があっちこっちに!

ホワイトハウスが構えるアメリカの首都、ワシントンもそうですよ~。「えっ、どこにコロンブス君の名前が~?!」って思う人もいるのでは?! 

このワシントン、英語の正式名は"Washington, D.C." -- この"D.C." がくせ者で、その正体は"District of Columbia" の略。「コロンビア特別区」として、ちゃんと初代大統領ジョージ・ワシントンの後ろに影武者のように隠れているのです。もちろんコロンブス君が生きていたら、「ワシントン D.C.」ではなく「コロンブス D.W.」になっていたことでしょうが。。。首都であるワシントンは、どの州にも属せず、行政上は連邦議会が直轄する独立した政府なのです。念のため、西海岸にあるワシントン州とは全くの他人ですよぉ~。

そして州都として有名なコロンブス君は、やっぱりオハイオ州のコロンバスでしょうね。マンハッタンにもありますね~。八番街と59丁目にアメリカで最初の円形交差点としても有名なコロンバス・サークルが。そうそう、アイビー・リーグの一つ、コロンビア大学もそうでしょうね~。

挙げたら切りのないコロンブス君の地名ですが、ところが、新大陸を発見した輝かしい功績にも関わらず、新大陸の名前そのものが「コロンブス大陸」ではなく「アメリカ大陸」になってしまったなんて不可思議ではありませんか~??? 今頃は「アメリカ合衆国」ではなく「コロンブス合衆国」になっていた可能性だってあるわけですよね~。

そのいきさつは、どうやらコロンブス君の頭の固さにあったようですね。。。彼は3度に亘る大西洋の航海をしながらも、最後の最後まで自分が到達した大陸をアジアだと信じて疑わなかったわけです。だからアメリカ先住民をインディアンと呼び、カリブ海の島々が西インド諸島になってしまったわけです。

これに対し、もう一人のイタリアの探検家、アメリゴ・べスプッチ君は4度の航海で、自らの体験を基に「アジアとは別の大陸」であると主張したのです。彼の著書『新大陸』は、「世界三大陸(ヨーロッパ、アジア、アフリカ)」というそれまでの概念を根底から覆し、新しい「第4の大陸」を紹介したことで、世界の地図がとてつもなく変貌しちゃったわけです。

そしてこの本を読んだドイツの地理学者、ワルトゼーミューラーが、この新大陸を「アメリカ」と呼び、その後新大陸の事実が確認されてから、正式に「アメリゴの土地」を意味する女性名詞の「アメリカ」になってしまったようです。

何しろ驚きなのは、ベスプッチ君は当時ですでに地球の円周を実際とわずか20数キロの誤差で計算できていたのに対し、コロンブス君は数学が苦手だったのか、古い概念に固執しすぎてしまったのか、何と1/4の大きさでしか見積もれなかったというお粗末さ。これじゃどちらに軍配があがるか一目瞭然ですよね。

古い概念から抜け出せなかったコロンブス君に比べ、「新大陸」という新しい世界が見えていたベスプッチ君。
悲しいかな・・・毎年年齢と共に頭が固くなってくる我が身を振り返る日が、私にとって最近のコロンブス・デーの祝日になりつつあります。




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